エース社員がいなくても「新しい切り口」となり得るアイデアの効果的・効率的な抽出ができるようになりました

大手生活用品メーカー
事業部長 A様
課題
■新しいアイデア・視点をだせるエース社員が異動になってしまい新しいアイデアが出なくなった
解決策
■ViewPersを活用した、SNS上の膨大なデータの多角的な分析
■「新しい切り口」となり得るアイデアの効果的・効率的な抽出
効果
■特定の個人に頼らないアイディエーションの構築

特定の考え方や人物の発想にとらわれて
アイデアの源泉がみつからない

まずはじめに、A様は普段どのようなお仕事をされているか教えてください。

 私は大手生活用品メーカーの事業部長として、商品の改良や新商品開発の戦略を担当しています。チーム全体でアイデアを出し合い、市場ニーズに応じた商品を開発することが私の主な役割です。

活躍されていたエース社員が異動したとお聞きましたが、彼の役割についてうかがえますでしょうか。

 はい、実際にエースと呼ばれる社員が何人かいて、彼らは常に新しい視点やアイデアを提案してくれる存在でした。特に一人の社員は、SNSや市場データからのインサイトを元に革新的なアイデアを持ち込むのが得意で、彼の提案が多くの成功商品の背景にあります。
しかし、会社の成長戦略の一環として新たな事業を立ち上げることになり、新事業部へ異動となってしまいました。

エース社員の異動後、チームのアイディエーションにどのような変化がありましたか。

 エース社員の異動後、新しいアイデアの提案や視点の多様性が減少しました。特に、彼が得意としていた市場の新しい動きやトレンドに即したアイデアが不足し、ディスカッションが似たような方向に進むことが増えました。

なぜViewPersの導入に至ったのでしょうか。

 エース社員の異動を機に、外部の新しい視点や市場の生の声を取り入れる手段が必要だと感じ、色々と情報収集をしていました。そんな折に偶然 「ViewPers」 を見つけ、「何ができるのだろう?」と半信半疑な状態でお問い合わせしたところ、ViewPers を使うことで市場の兆しを効果的に取り入れられることはもちろん、必然的にフレームワークにそったアイディエーションができるとわかり、またサポート体制も充実していたので、導入に至りました。

ViewPersを使うことで客観的なアイデア創出が可能に

ViewPersのどのような機能に興味を持っていただきましたか。

説明を伺った際に、収集したX(旧Twitter)の投稿を分類し、特徴的な投稿をピックアップしてラベリングしてくれる機能に興味も持ちました。
 ViewPersにキーワードを入力すると、15分ほどで自動的に10個のカテゴリーに分類してくれます。これだけでもメンバーが費やしている分析工数が相当削減されると思いましたが、分類された投稿の中から特徴的な投稿を選んでカテゴリーに名前をつけるラベリングを人がしてくれる。 またラベリングまで依頼しても、翌営業日中には投稿とラベリング結果が得られる点はとても魅力的でした。

私たちが投稿から何か新しい発想を得ようとすると、意識していてもどうしてもこれまでのアイデアや業界の先入観が入ってしまいます。それで上手くいくときもあるのですが、第三者がどう捉えているのかを自分のバイアスを掛けずに見つけるのは非常に難しいです。ViewPersでは自分たちではなく、また会社や業界に関連のない客観的な視点やアングルからラベリングしてもらえるので、まったく新しいアイデアの芽を見つけるきっかけができるのは新しいな、と思いました。

ViewPersに初めてキーワードを入力した結果はいかがでしたか。

自社の商品そのものを分析したいわけではなかったので、商品名を直接入力する代わりに商品が属するような商品群である「柔軟剤」や「洗濯」など、関連するキーワードをViewPersに入力しました。キーワードを入力した翌営業日には ViewPers が行ったラベリングの結果やX(旧Twitter)の実際の投稿データが確認できました。もちろん、すべてが新しいアイデアにつながるわけではありませんでしたが、クイックに多くの情報を収集することができ、また「あぁ、これ前に検討したな」というような過去の気付きや「あるある」まで短時間で想起できたので、チームでのディスカッションが盛り上がりました。

アイディエーションにかかる時間9割が削減できた

収集したデータを元に、A様のチームはどのような活動を行ったのでしょうか。

先にもすこし触れましたが、ラベリング結果をもとに、チーム全員でディスカッションを重ねました。ViewPersで表示された投稿やラベリングを見ながら、 「柔軟剤の香りはどれも似てそう」「話題になるということは香りで勝負すべきなのでは」という意見や「洗濯が面倒と感じている人が多そうなので、その点を解決したほうが良い」といった提案が出されたり、議論を深めることができました。

こういったディスカッションをもとに次の分析として 「柔軟剤 香り」 といった新しいキーワードの組み合わせや、感情表現を含むワード「洗濯 面倒」など派生する内容についてもViewPersへ入力を繰り返し、アイディエーションプロセスを回しました。

アイデアの発散をチームで効果的に行われたのですね。ディスカッションを進め、何度もキーワードを再入力される中で、何か新しい気づきは生まれましたか。

何パターンものキーワードの組み合わせ や ラベリングされた結果をチームで持ち合い話合うことで、「柔軟剤 香り」に関連するキーワードから新しい気づきが生まれました。また一方で、「洗濯 面倒」という発想からは新しいアイデアの芽を見つけることが難しいとわかりました。また思い立った時に簡単に分析できるので、議論と分析のプロセスをスピーディーに繰り返すことができ、チーム内のアイデア出し、ディスカッションが活発になり、良いサイクルが生まれました。

ViewPersを使った、このサイクルで 「このヒラメキ使えそう」 と思った時点から、アイデアとしてのカタチなるまでの過程である SNSやインサイトの分析、ヒラメキの深掘り、ディスカッションのプロセスにかかる時間が従来の1割に削減できましたのは、アイデアの創出に加え、大きな成果になりました。

脱属人化によるアイデアの創出

最後に、ViewPersの使用を通してチームに何か変化はありましたか。

 はい、エース社員がいなくても、チーム全体でアイディエーションプロセスを高速で行う体制が整い、また新しいアイデアを見つけ出すことへのハードルが下がりました。引き続き、今回築いたプロセスを使い、チーム一丸で商品開発を行っていきたいと思います。

ありがとうございます!ViewPers でサポートするアイデアつくりのフレームワークから新しい商品が生まれることを楽しみにしています!

 今回のお客様では、エース社員の突然の異動から、チーム全体でのアイディエーションプロセスをViewPersでのキーワード探索、共感フィルターによる市場のリアクションやラベラーによるラベリング結果を見て、ディスカッションを繰り返すことで「新しい切り口」となり得るアイデアの効果的・効率的な抽出ができるようになりました。

 ViewPersのラベリング機能について、いい意味で専門ではないスタッフがラベリングすることで業界のメインストリームから外れた新しい切り口のアイデアが生まれ、議論が活発になったとご好評頂きました。引き続きViewPersの機能充実をはかり、お客様の成功に貢献できるよう努めてまいります!

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